今週のお題「鬼」
浜田廣介の『泣いた赤おに』というお話、ご存知ですか。
鬼の話が出ると、真っ先に必ずこのお話を思い出します。
それだけ若きさにーの印象に残ったと言う事でしょうか。
ホンシェルジュから抜粋:『泣いた赤おに』のあらすじ😆
とある山に、人間と友達になりたいと願っている赤鬼が暮らしていました。「心優しい鬼の家です。どなたでも遊びに来てください。お茶もお菓子もあります。」と書いた立て札を家の前に掲げていましたが、誰ひとりとして立ち寄ってはくれません。
赤鬼は信用してもらえないことを悲しみ、立て札を外してしまいました。ひとりで落ち込んでいると、そこに友達の青鬼がやってきて、ある提案をします。
それは「青鬼が人間の村へ行って大暴れし、そこに赤鬼がやってきて青鬼をこらしめる。そうすれば人間たちは赤鬼が優しい鬼で、自分たちに害を加えないことを理解してくれるはずだ」というものでした。
作戦は無事に成功し、それ以降、赤鬼の家には人間たちが遊びにくるようになります。赤鬼は楽しい日々を過ごすことができました。
しかし、あの日以来1度も青鬼の姿を見ていません。気になった赤鬼が青鬼の家を訪ねてみますが、家の扉は締め切られ、誰かがいるような気配もないのです。扉の脇の張り紙には、「赤鬼くん、このまま僕と友達でいると、君も悪い鬼だと思われてしまう。僕は旅に出る。君のことは忘れない、いつまでも友達です」と書いてありました。
赤鬼は何度もその手紙を読み、涙を流したそうです。